ASMRゲーム作ってみた
短編ノベル「耳掃除」を公開しました。
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目次
つくるきっかけ
あまり記憶がないです。おそらく耳掃除動画を見て、興奮したので書きました。
記憶がもうろうとしているのですが、耳掃除について自分が満足するまで書いたところで我に返りました。
気づいたら2万字書いてて怖かったです。
こだわったところ
とりあえず、耳垢のことを滔々と語る気持ち悪い文章なので、せめて文章以外はきちんとしたものにして中和を試みました。
- 耳掃除知識
- 背景
- 立ち絵
- 環境音
- 耳かき音
耳掃除知識
耳エステサロンの動画と耳鼻科ホームページのQ&Aみたいなのをたくさん見ました。勉強になったので一部は話に組み込みました。
- そもそも耳掃除は一か月に一回程度で十分 (ショック)
- 耳垢タイプは単純にウェットとドライに分かれず、混合もある (へー)
- ドライタイプの人は自然と出てくるので掃除しなくても (ショック)
- 究極のウェットタイプは粘土みたいな耳垢で「飴耳」という (初耳)
- 音が聞こえないと思ったら耳垢でふさがっていた、はある話 (こわい)
- 逆に完全にふさがってるように見えるのに聞こえる人もいる (なぜ)
- こびりついている耳垢を柔らかくする溶液が存在する (ほしい)
ここに書いた学びはほんの一部で、学ぶ時間は非常に濃厚でした。
背景
「耳掃除→癒し」という発想で、落ち着く舞台にしようと思い、
「田舎」「古き良き日本」「ノスタルジー」的なイメージで作りました。
いつもお世話になっているぱくたそさんは、日本の身近な景色をハイクオリティで撮影してくださってるのがありがたいです。
作中の高級耳かき屋さんは、地元近くとか実在するお店を参考に。
もうすぐ冬なので、冬の低くて白い日光をイメージして、きらきらのテクスチャをかけるなどしてます。
冬特有の、爽やかで、清潔な感じが出てるといいなと思います。
これから滔々と耳垢の話をするので。
立ち絵
おそらくキャラクターが気持ち悪いとアウトだと思い真剣に選びました。
boothをぶらついていたらアキヒコ様の立ち絵が抜群にスタイリッシュだったのでお借りしました。
まったく躊躇なくお金を出せました。鮮やかめの色合いだったので、背景に合わせて少し明度を上げました。
本当に顔が良いですね。
ここまで顔が良ければ耳クソ好きでも耳クソ溜まっててもどうでもいいです。
自分の書いたキャラクターをさらに好きになれました。
環境音
電車内の音や車の走行音がすぐ見つかることは知っていたのですが、
作中の「遠くで鳴る演奏」が見つからなくてなかなか苦労しました。
吹奏楽だとそもそも楽譜の著作権がひっかかりがちですが、オケであれば著作権が切れているものが結構見つかりました。続いて割とそれらしく聞こえるMIDIフリー音源を発見しました。
ただ、そのままだとパリッと綺麗に聞こえるBGM状態なので、「遠くから聞こえる」感じではなかったです。
悩みつつ調べて、Audacityに食べさせてリバーブをかけて高域と低域を削ると、結果的に遠くから聞こえてくる感じになりました。よかったです。
耳かき音
耳掃除動画を見ていると自然とASMR動画にも足が伸びました。
外国のお姉さま方がこの上なくセクシーに耳型マイクをこする動画をいろいろ聞き、ふにゃ……となりました。
面白いので要素を入れたいなと思い、自分で最低限のマイクなりを買って録音するしかないのかなと思いながら「耳かき ASMR フリー素材」で検索しましたところ、ありました。
DIMENSION 素材部様
http://oblsk.sakura.ne.jp/3d/
今回、ものすごくお世話になりました。
個人的には「コットンを綿棒でむしり取る音」が好きです。
若干、「キュッキュッ」みたいな音が入っていて、耳かきでこの音はあんまりしないよなあと悩んだ末使わなかったのですが、好きです。
正気を失っているので「文章は弥子視点なのに耳かき音がするって変だな」と気づくのはだいぶ後になります。
組み立て
いつも通り、スプレッドシートでタグ化しました。
今回は珍しく立ち絵つきなので、表情もここで設定しました。
理性でなく野性で書いたので、文章がめちゃくちゃで苦労しました。
(まだ正気に戻ってないので乱れていると思います)
ここではまだ耳かき音を入れるつもりがなく、校正中に思いついたので、効果音タグは後から手でちまちまと入れています。
あとはメッセージ領域とかシステム関係をそれっぽくして、効果音と環境音の音量をそろえて、ファイルが多かったのでプリロードするようにして、だいたいできました。
このさき
さくっと作ろうと思ったのにいろいろこだわり始めて、2週間が経過してしまいました。でもあまり後悔はしていません。
久しぶりにくだらないテーマを真面目に書けたので私は幸せでした。
タイトルのやっつけ感、一周回ってお気に入りです。
この先は引き続き、新しいゲームを作っていきます。
そちらは立ち絵を生まれて初めて外注していまして、ラフが届きつつあり、非常に興奮しています。
既存の素材でなく、自分の頼んだイラストがくるって、やはりすごいですね。「あなたの手のひらの上で」でハムスターのスチルを描いて貰った時も思いましたが、文字からイラストに起こせる力って本当にすごいと感じています。
別の話、パンツの百合はずっと停滞していますかが……。真夏の話なので、また春ごろ再始動かと思います。
ぼちぼち、書きたい話を書きながら、組み立てたいときに組み立てながら、暮らしていきます。
最後に、最近作ってるゲームのデモ動画みたいなのをキャプチャしたので進捗ということで載せます。