もらったキーワードから作ってみた
短編ゲーム「ORANGE」を作りました。なんだかんだ呟いて10日くらい経っていますが。
「なんでもいいのでキーワード3つリプライ下さい」という構ってツイートしたところ、囲炉裏さんという方が3つのキーワード
「みかん」「空」「雨」
をくださりました。ありがとうございます! これをもとにイメージふくらませて作りました。イラストはゆる女子メーカーさんより。
「みかん」の女の子3人が「空」を食べたり「雨」を飲んだりするお話です。
3人の名前「せとか」「はるみ」「こなつ」はそれぞれみかんの品種から。みんなとびきりいい品種です。せとかちゃんはジューシーで、はるみちゃんはぷりっとしていて、こなつちゃんは爽やかな味わいだそう。
(こなつちゃんは正確には日向夏でみかんではないっぽいですが、ミカン科ミカン属なので気にしないことにしました)
今回技術的に何も新しいことはしてないですが、食べ物、飲み物にこだわりました。自分の中では「小物づくり」とかいう工程で呼んでるのですが、登場人物が手にしたり口にしたりするモノの設定を作りこむ作業が好きで、これを今作はよくよく楽しみました。
「星のささやきのクッキー」(氷点下で吐息が凍る音を、ロシア語では「星のささやき」って比喩するそうです)はブールドネージュの粉砂糖みたいに冬の白いもやをまとってるとか、「朧月夜のカクテル」はカクテル”マンハッタン”のチェリーみたいに月が沈んでるとか、そういうことをノリノリで考える世界です。
小物づくりにあたり、昔から町の図書館に置いてあった何度も読み返した、高橋健司先生の「空の名前」をもう一度読みました。あとゲーム完成後も(資料集めというのは尾を引いてしまうもので)小河俊哉先生の「空の辞典」も本屋でめぐりあって買ってしまいました。でも浪費じゃない。どちらも、素敵な写真と素敵な言葉が詰まっていて大変におすすめです。
作っていてとっても楽しいゲームでした。プレイして「あ~楽しそうに作ってんな」とほっこりしてもらえれば幸いです。